病院事業会計
1 業務実績について
つくば市立病院は,平成23年4月1日から休止し,平成27年度中には解体工事を終え る予定となっている。
つくば地域の救急医療体制は,第二次,第三次救急医療体制が設置され,整備されて いるが,近年の人口増加に伴い,救急患者が増加傾向となっている。
このようなことから,茨城県と連携し,国の特例制度である「複数の公的医療機関の 再編統合」を活用し,つくば市立病院の病床40床を筑波メディカルセンター病院に移管 する予定となっている。
今後,入院機能を強化することにより,市内緊急医療体制の充実を推進することで, 今後の利用者増が期待される。
項目
単位
26年度
25年度
対前年度比率
増
減
増減率(%)
病
床
数
床
48
48
0
0
病
院
施
設
延
面
積
㎡
2,658
2,658
0
0
入
院
診
療
日
数
日
0
0
0
0
年
延
入
院
患
者
数
人
0
0
0
0
病
床
利
用
率
%
0
0
0
0
外
来
診
療
日
数
日
0
0
0
0
年
延
外
来
患
者
数
人
0
0
0
0
一日平均入院患者数
人
0
0
0
0
一日平均外来患者数
人
0
0
0
0
- 2 4 -2 予算執行状況について
予算額に対する決算額の割合及び前年度との比較は,次表のとおりである。 (1) 収益的収支
ア 収益的収入
(単位:円)
予算現額1,373千円に対し,決算額は1,019千円で,執行率は74.2%であった。
イ 収益的支出
(単位:円)
予算現額16,346千円に対し,決算額は16,024千円で,執行率は98.0%であった。
(2) 資本的収支
資本的収入及び支出については,市立病院が休止のため,予算を計上していない。 区分
予算現額 決算額 執行率(%)
26年度 25年度 26年度 25年度 26年度 25年度
医 業 収 益 0 0 0 0 0 0
医 業 外 収 益 1,370,000 1,274,000 1,019,069 1,062,642 74.4 83.4
特 別 利 益 3,000 3,000 0 0 0 0
合 計 1,373,000 1,277,000 1,019,069 1,062,642 74.2 83.2
区分
予算現額 決算額 執行率(%)
26年度 25年度 26年度 25年度 26年度 25年度 医 業 費 用 16,333,000 16,236,000 16,024,132 16,104,237 98.1 99.2
医業外費用 1,000 1,000 0 0 0 0
3 経営成績について
総収益1,019千円に対し,総費用は16,024千円で,差引純損失は15,005千円となって いる。
収益,費用の状況を前年度と比較すると,次表のとおりである。
(単位:円)
(注) 総 収 益 ( 医 業 外 収 益 ) に は , 一 般 会 計 か ら の 補 助 金 と し て , 平 成 2 6 年 度 9 5 0 千円,平成25年度1,055千円が含まれている。
(1) 収益の状況
総収益は1,019千円で,収益の構成をみると,医業外収益が1,019千円(100%)と なっている。
平成23年4月1日から引き続き休止となっており,平成26年度についても業務を行 っていないため,医業収益は発生していない。
医業外収益の内訳は,一般会計補助金950千円,預金利息8千円,その他医業外収益 (レントゲンフイルム売却代)61千円となっている。
区 分 26年度 25年度
対前年度比率
増 減 増減率(%) 1 総 収 益 1,019,069 1,062,642 △43,573 △4.1
(1)医業収益 0 0 0
-(2)医業外収益 1,019,069 1,062,642 △43,573 △4.1
(3)特別利益 0 0 0
-2 総 費 用 16,024,132 16,114,467 △90,335 △0.6 (1)医業費用 16,024,132 16,104,237 △80,105 △0.5
(2)医業外費用 0 0 0
-(3)特別損失 0 10,230 △10,230 皆減
- 2 6 -(2) 費用の状況
総費用は16,024千円で,費用の構成をみると,医業費用が16,024千円(100%) となっている。
ア 医業費用
医業費用の内訳は,減価償却費14,961千円,経費1,063千円となっている。
なお,目的別費用の状況は,次表のとおりである。
(単位:円)
項 目
26年度 25年度 対前年度比率
金額 構成比 金額 構成比 増減 増減率(%)
職 員 給 与 費 0 0 0 0 0
-支 払 利 息 0 0 0 0 0
-減 価 償 却 費 14,960,858 93.4 14,974,047 92.9 △13,189 △0.1
光 熱 水 費 16,162 0.1 17,300 0.1 △1,138 △6.6
通 信 運 搬 費 123,114 0.8 121,384 0.8 1,730 1.4
修 繕 費 0 0 71,000 0.4 △71,000 皆減
委 託 料 518,870 3.2 708,748 4.4 △189,878 △26.8
医 療 材 料 費 0 0 0 0 0
-そ の 他 405,128 2.5 221,988 1.4 183,140 82.5
(3) 損益の状況
当年度は,総収益に含まれる一般会計からの補助金を除いた独立採算ベースでの損 益では15,955千円の赤字である。前年度を同様に算出すると16,107千円の赤字となる ことから純損失額は152千円減少している。
なお,最近3か年の収益と費用を比較すると次表のとおりである。
(単位:円)
0 100,000 200,000 300,000 400,000 500,000 600,000
21年度 22年度 23年度 24年度 25年度 26年度
( 単位: 千円)
収 益・費 用 と一 般会計繰入金の推移
総 収 益
総 費 用
一般会計繰入金
区 分 26年度 25年度 24年度
- 2 8 -4 財政状態について
当年度末における財政状態を前年度と比較すると,次表のとおりである。
資産の部
(単位:円)
項目 26年度 25年度 増減 比率%
1 固定資産 267,487,908 282,448,766 △14,960,858 △5.3
(1) 有形固定資産 267,487,908 282,448,766 △14,960,858 △5.3
ア 土地 27,725,450 27,725,450 0 0
イ 建物 236,283,064 250,733,188 △14,450,124 △5.8
ウ 構築物 3,479,394 3,990,128 △510,734 △12.8
エ 機器備品 0 0 0 0
オ 車両運搬具 0 0 0 0
(2) 無形固定資産 0 0 0 0
(3) 投資 0 0 0 0
2 流動資産 38,861,905 38,902,444 △40,539 △0.1
(1) 現金及び預金 38,561,905 38,602,444 △40,539 △0.1
(2) 未収金 0 0 0 0
(3) 貯蔵品 0 0 0 0
(4) 仮払金 0 0 0 0
(5) その他流動資産 300,000 300,000 0 0
3 繰延勘定 0 0 0 0
負債・資本の部
(単位:円)
- 3 0 -(1) 資産
資産総額は306,350千円で,その構成は,固定資産267,488千円(87.3%)及び流動 資産38,862千円(12.7%)である。
ア 固定資産
前年度末固定資産は282,449千円で,減価償却額及び固定資産除却費を減じると, 当年度末267,488千円となり14,961千円(5.3%)の減少となっている。
イ 流動資産
流動資産の内訳は,現金及び預金38,562千円(99.2%),担保金300千円(0.8%) で,前年度に比べ41千円(0.1%)の減少となっている。
(2) 負債・資本
負 債 ・ 資 本 の 総 額 は 3 0 6 , 3 5 0 千 円 で , そ の 構 成 は , 流 動 負 債 3 3 0 千 円 ( 0 . 1 % ) , 資本金903,520千円(294.9%),剰余金△597,500千円(△195%)である。
ア 流動負債
流動負債の内訳は,未払金30千円(9.1%),担保金300千円(90.9%)である。
イ 資本金
資本金の内訳は,繰入資本金で,前年度と同じ金額である。
ウ 剰余金
5 むすび
平成23年3月末で,公立病院としての役割を終えたつくば市立病院は,平成27年度中 に解体工事を終える予定となっている。
平成25年9月から運用開始した,筑波大学附属病院内の院内助産システム「つくば市 バースセンター」は,開設時の6床から,平成29年頃には専用入院棟を有する12床とす る予定になっており,安心安全で快適な出産環境を提供している。
また,つくば地域の救急医療体制の現状は,第二次救急医療体制(病院群輪番制), 第三次救急医療体制(筑波メディカルセンター病院救命救急センター)が設置されるな ど,救急医療体制は整っていると考えられるが,人口増加に伴う救急患者の増加などで, 市内救急患者への対応が困難な状況となっている。
このようなことから,つくば市は茨城県と連携し,国の特例制度を活用して,つくば 市立病院の40床の病床を筑波メディカルセンター病院に移管する予定となっており,今 後の利用者増が期待されるところである。
- 3 2 -資料1
財 務 分 析 表
分 析 項 目 26年度 25年度 備 考
自 己 資 本 自己資本金+剰余金
1 99.9 99.9 ×100
構 成 比 率 負債・資本合計
固 定 資 産 対 固定資産
2 87.3 88.0 ×100
長 期 資 本 比 率 固定負債+資本合計
流動資産 3 流 動 比 率 11,773.4 11,924.1 ×100
流動負債
総 収 益 対 総収益
4 6.4 6.6 ×100
総 費 用 比 率 総費用
営 業 収 益 対 営業収益
5 0 0 ×100
営 業 費 用 比 率 営業費用
企業債償還額対 企業債償還元金
6 0 0 ×100
減価償却額比率 当年度減価償却費
累積欠損金
7 累積欠損金比率 0 0 ×100
営業収益
企 業 債 企業債償還元金
8 0 0 ×100
料 償 還 元 金 料金収入
金
収 企業債利息
入 9 企 業 債 利 息 0 0 ×100
に 料金収入
対
す 企 業 債 元 利 企業債元利償還額
る 10 0 0 ×100
比 償 還 金 料金収入
率
職員給与費
11 職 員 給 与 費 0 0 ×100
資料2
経 営 分 析 表
分 析 項 目 26年度 25年度 備 考
年延入院患者数
1 病 床 利 用 率 0 0 ×100
年延総病床数
一 日 平 均 年延入院患者数
2 0 0 人
入 院 患 者 数 入院診療日数
一 日 平 均 年延外来患者数
3 0 0 人
外 来 患 者 数 外来診療日数
外 来 入 院 年延外来患者数
4 0 0 ×100
患 者 比 率 年延入院患者数
医師一人一日 年延入院患者数
5 0 0 人
入 院 患 者 数 年延医師数
医師一人一日 年延外来患者数
6 0 0 人
外 来 患 者 数 年延医師数
看護職員一人 年延入院患者数
7 0 0 人
一 日 入 院 患 者 数 年延看護部門職員数
看護職員一人 年延外来患者数
8 0 0 人
一 日 外 来 患 者 数 年延看護部門職員数
患者一人一日 入院収益
9 0 0 円
入 院 収 益 年延入院患者数
患者一人一日 外来収益
10 0 0 円
外 来 収 益 年延外来患者数
医師一人一日 入院外来収益
11 0 0 円
診 療 収 入 年延医師数
看護職員一人 入院外来収益
12 0 0 円
一日診療収入 年延看護部門職員数
患者一人一日 薬品費
13 0 0 円
薬 品 費 年延患者数
投 薬 薬 品 薬品収入(投薬分)
14 0 0 ×100
- 3 4
-分 析 項 目 26年度 25年度 備 考
注 射 薬 品 薬品収入(注射分)
15 0 0 ×100
使 用 効 率 注射薬品費
投薬注射収入 投薬注射収入
16 0 0 ×100
対 診 療 収 入 入院外来収益
検 査 収 入 検査収入
17 0 0 ×100
対 診 療 収 入 入院外来収益
X 線 収 入 X線収入
18 0 0 ×100
対 診 療 収 入 入院外来収益
医 療 材 料 費 医療材料費
19 0 0 ×100
対 医 業 収 益 医業収益
職 員 給 与 費 職員給与費
20 0 0 ×100